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2005年7月 1日 (金)

逆襲のシャア

おじさんが見たアニメ
      

    機動戦士ガンダム ~逆襲のシャア~

公開:1988
時間:120分
製作:サンライズ
CAST:アムロ・レイ:古谷徹/シャア・アズナブル:池田秀一

少年たちの間では「ガンダム ファースト」と呼ばれている最初の作品を劇場版で見た。
次はと、少年やレンタル店の店員に尋ねるとまったく同じ答えが返ってきた。
「見るとしたらまずのこのシリーズからですね」
「えー、ずいぶん長いなあ」
「それなら、劇場版もありますが、やっぱりシリーズ全部見たほうがいいですよ」
第5巻まで見て気力も体力もつきてしまったわたしは、劇場版に乗り換えた。後半がおもしろかったのでその勢いで「逆襲のシャア」をも見てしまった。
何度も何度も細切れに、巻き戻しながら見ていたが、結局、数日後にはまとめて一気に見た。

シャアがジオン公国の正統な指導者として国民たちに愛され、ネオ・ジオン軍を自ら先頭に立って指揮するほぼパーフェクトな人間である。彼の新しい情熱は地球に隕石を落下させて冬の時代にさせようという。なによりも地球に無神経に安住する人々がにくくてたまらないのだ。しかし、その心の底にはなぜかただのモビル・スーツを操縦するパイロットのはずのアムロに嫉妬しライバル意識を持って戦いを挑もうとする情念が隠されているのだ。

「ガンダム」で敵味方に分かれて活躍するのは「ニュータイプ」と呼ばれる新人類たちである。
アムロは何の訓練も受けないのに、やむにやまれずガンダムに飛び込み敵と戦う羽目になったわけだが、なぜいきなりガンダムを操縦できるようになったかというとドラマでは「ニュータイプ」だからだそうだ。
わたしが見る限りは、電子回路工作が好きで没頭しがちな少年だから感覚が働いたのだろう、としか思えない。
けれど、およそ半田ごてなど持たないであろう少女もニュータイプとして登場し、楽々モビルスーツを使いこなす。彼らはまたエスパーまがいの超能力も微力ながら持っている。

さて、このような同じタイプの若者たちがなぜいきりたって戦うのだろう。
「ガンダム・ファースト」でも「逆襲のシャア」でもその秘密は最後に明かされる。
地球すなわち親にあいそをつかした少年少女たちは新しい親を求めていたのだ。
「ファースト」ではララァ・スンがアムロに共感しはじめてシャアが嫉妬するようになった。なぜならシャアはララァに母を求めていたのだ。
「逆襲のシャア」では、おてんば娘クェスがシャアにそそのかされてネオ・ジオン軍の戦士になってしまい、連邦の高官である父を、乗り込んでいた戦艦もろとも撃破してしまう。
クェスはアムロにも惹かれるものがあったが、シャアには父を求めていた。
地球母国と移民独立国の闘いがじつは若者たちの父や母に飢え希求する闘いであったのだ。

地球に落下しようとする小衛星を食い止めようとするアムロを支援して同僚たちのみならず地球からも志願したかのように救援に駆けつけ、最後は落下の摩擦熱によって形は溶け去ってしまうが、アムロの行動への共振の情念が小衛星を包み込み落下軌道外へと導いていく。

この最終場面などはもっともっと感動的に仕上げてほしかったな、と演歌好きなオジサン的には思うのだが、サラッとドライに仕上げるのがねらいだったのかもしれない。
また、ドラマの密度が濃すぎて一度見ただけではわけわからない、戦闘シーンも長すぎて飽きてきたほどだった。
アニメとはビジュアルな面が格段に進歩したとはいえ所詮、製作者によって作られたキャラクターである。その意味では正確に演じるわけだが、ぶれや期待を裏切るようなことがないだけ人間に比べて平板である。それを埋めるべく、哲学的なレトリックが多様されるようだが、こんどはそれが難解すぎることがある。このたびの映画にもその片鱗がうかがえた。
これからもいろいろとアニメを見てみようかと思うのだがどれだけ理解できるか清水の舞台から飛び降りる気分である。

世の中には「ガンダム・オタク」がたくさんおられることだろう。
ともかくおじさんとして正直な初発の感想を述べてみた。

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コメント

おじさん:「少年、『逆襲のシャア』見たよ。次は何を見ればいい      の」
少年  :「エーッ! それ見ちゃいけなかったんだよ。その前にゼ     ーダ見なければ」
おじさん:「ゼーダってなに?そういえば『ガンダムZ』っておもしろ     いって話だよ」
少年  :「ゼーダってのがZのことなの!」
おじさん:「よっしゃあ。それじゃあ、そのZというのを次ぎ見る      よ」
少年  :「長いよー。10巻以上あるよ。もうじき三部作が出るら     しいから、それ見たら」
おじさんは、迷っている。 

投稿: おじさん | 2005年7月 5日 (火) 22時51分

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