スリルはちょっぴりでいいの 真藤怜
「夜の職員室 女教師」
真藤怜
幻冬舎アウトロー文庫
平成17(2005)年6月10日初版
457円
シリーズ5冊目。真藤怜のデビューとなったシリーズである。
この作品への期待はもちろんHな世界に浸れるかどうかということである。頭がしびれるような気分にまでは引き入れられることはなかったが、ほのぼのとしたところまでは連れて行ってもらったような気がする。
個人的には男性作家の描くハードなこの手の分野は苦手だ。面白いとは感じられないのだ。たいがいが犯罪者が中心になるので、こちらは犯罪者に感情移入しなければならない。それが不愉快なのだ。
それに対し、女性作家の場合は、現在のところ、犯罪者が中心になることはない。「犯罪者」というより暴力者というべきなのだろう。それは男の本能というものなのだろうか。
私は男だが、犯罪的行為には共鳴できない。女性作家の場合は日常人の駆け引きが主となるのではないか。それで安心してHな世界に没入できるのである。
さて、本作品では、犯罪の代わりの危うい仕掛けを次々と登場させてくれる。心地よい気分になれ、幸せな睡魔がそこには保証されるのである。
職員室や保健室での性行為は不謹慎かもしれないが、犯罪ではない。この程度のスリリングさで十分と思うか、不足と思うか。性行為の描写もあまりグロテスクではない。それで十分と思うか、不足と思うか・・・。
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